COSMAP連携ソフトウェア
JMatPro 金属物性値計算ソフトウェア
熱処理シミュレーションソフトウェアの計算に必要な材料データは、温度、冷却速度、歪み速度を考慮した物理的、熱力学的、機械的物性データおよび相変態に関するデータが必要です。通常、これらは、実験で求めたデータ、材料データベースからのデータ、あるいは金属合金の化学成分より計算するソフトウェアからのデータから入手します。JMatProは、英国Sente Software社により開発された金属合金の物理的、熱力学的および機械的物性データをその化学成分より計算するソフトウェアです。 JMatProで計算された材料データは、弊社で開発・販売しているJMatPro-COSMAPインターフェースオプションソフトウェアによりCOSMAPの材料データ形式に変換されCOSMAPに読み込まれ熱処理シミュレーションの計算に利用できます。
機能
- 焼入れによる物理、熱力学的、機械的物性データの計算
- 相変化、モル体積
- ヤング率、ポアソン比
- 体積弾性係数、せん断弾性係数
- 熱伝導率、比熱、密度、潜熱、熱膨張係数、エンタルピー
- 電気抵抗、電気伝導率
- 相変態の計算
- TTT、CCT曲線/アドバンスドCCT、TTA
- マルテンサイト変態
- 変態塑性係数
- 再オーステナイト化
特徴
- 計算手法は、多元系合金の平衡状態図は、十分に確立されたCalPhad(Calculation of Phase Diagram)法を用い、凝固計算は、Scheil -Guliverモデルを適用しており、その精度は実験結果に極めて近い結果となっております 。
- 各相に対して理論式、経験式、 実験データから物性値を計算し、求められた相分率を元に混合則を用いて全体の物性値を求めます 。
- 平衡図から凝固、焼入れによる物理的、熱力学的、機械的物性値を温度、冷却速度、歪速度を考慮して計算できるのでCAEによる解析の物性値データとして使えます 。
- このソフトウェアの操作手順概略は、初めに合金の組成を入力し、次に必要とする物性値をメニューから選択し、さらに必要に応じて幾つかの計算条件を入力し、計算を開始させれば、計算結果が出力されます。操作は簡単です 。
熱処理シミュレーションに必要な合金グループとその成分
- 合金グループ:鋼鉄(高速度鋼、低合金高張力鋼)
- 鋼鉄合金グループの成分:Al, Cr, Cu, Co, Mn, Mo, Nb, Ni, O, Si, Ta, Ti, V, W, B, C, N, P, S
動作環境
- OS:Windows 10, Windows 7
開発元へのリンク
このソフトウェアの日本での総販売元は、株式会社ユーイーエス・ソフトウェア・アジア社です
総販売元URL: http://www.usi-asia.com/jmatpro/index.html